クロザピン治療のQ&Aまとめ
目次
クロザピンは、治療抵抗性統合失調症の病気に適用される治療薬です。
統合失調症のお薬をきちんと服薬していても、治らない場合は、「治療抵抗性」統合失調症の疑いから、投薬が検討されるお薬です。
クロザピン治療は、すべての精神科のクリニックや病院で受けれるわけではありません。
CPMS登録機関で治療をうけることができます。
久喜すずのき病院は、CPMS登録機関です。
クロザピンの投薬は、入院治療での投薬が可能なお薬です。
外来治療のみでのクロザピンの投薬を開始することはできません。
治療抵抗性統合失調症の方は、日本に約8万~24万人いると推測されています。
日本には約79万2千人の統合失調症患者さんがいます ※1
統合失調症患者さんの約10~30% ※2、つまり約8万~24万人が
治療抵抗性統合失調症と推測されています。
※1 厚生労働省患者調査(平成29年)
※2 三國雅彦,他,厚生労働科学研究費補助金障害者総合研究事業(精神障害分野)
治療抵抗性統合失調症に対する治療戦略のためのデータベース構築に関する研究
平成24年度総括・分担研究報告書.p2
きちんとお薬を飲んでいてもなおらない場合は、治療抵抗性統合失調症かもしれません。
前の薬を飲んでも効果がない
今の薬を飲んでも効果がない
「効果がない」とは、
・幻聴に悩まされる
・自分や他人を傷つけるおそれがある
・引きこもって、何もできないなど
統合失調症により引き起こされた状態が長引いている場合を指します。
いくつかの問診や検査を行って、クロザピン治療が可能かどうか判断します。
クロザピン治療を行うには、詳しい説明を受けて治療に同意する必要があります。
クロザリル治療には、入院してから開始となります。
クロザリルの副作用や早期発見と早期対処のため、治療中は定期的な血液検査が必要です。
副作用発現時には、必要に応じ病院内の他科やほかの病院との連携で対処します。
クロザピンの治療は、健康保険の適用になります。
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